淘宝(タオバオ)は2003年5月 10日にアリババ集団によって設立された中国のオンラインショッピングモールです。2009年末時点で登録会員数1.7億人、年間取引額2083億人民元 を達成し、中国はもとよりアジアでも最大級の規模まで成長を遂げています。従来、淘宝はYahooオークションのようなCtoCの取引が中心でしたが、 2008年にはBtoCの淘宝商城(タオバオモール)もオープンしました。現在、淘宝と淘宝商城の2つあわせると、中国のEC市場全体の80%近いシェア を占めます。これは上海・香港・広州など中国を代表する都市の取引量をも上回る規模になっていると言われています。中国のインターネット普及率が未だ 30%ほどであることを考えると、今後も淘宝の成長は続いていくと予想されます。

 Tモール(天猫)とは、タオバオ(淘 宝網)が運営するBtoCネットショッピングモール。タオバオ(淘宝網)とユーザーは共通のため、膨大なユーザー資源(約1.7億人)にそのままアプロー チできます。 ノーブランド製品が多いタオバオ(淘宝網)とは違い、Tモール(天猫)はデザインもすっきりと、スタイリッシュに仕上がっています。2009年にはユニク ロも出店し、大きな成果をあげて話題になりました。すでに中国で店舗展開している日本ブランドがインターネット販売チャネルを立ち上げる際にも、Tモール (天猫)が選ばれるケースが増えています。   Tモール(天猫)への出店は中国で登記された法人であること、またブランド(商標)の 登録が条件。逆に言えば 商品の品質・出所が明らかなので、必然的に消費者の信頼が高くなり ます。またタオバオは長期的なTモール(天 猫)重視の方針を打ち出しており、Tモール(天猫) にアクセスが集まる仕掛けが多数施されています。また、化粧 品の資生堂や家電のパナソニック・ソニー、紳士靴のリーガルなど 一流・高級ブランドも次々と入店。それらの顧 客もTモール(天猫)にどんどん流入してきています。   Tモール(天猫)は2011年は1.2兆円の売上を記録し、日本楽天を大きく規模で上回りました。 また2012年11月11日 (単身の日)には191億元(約2500億円)の売上を記録し、 ECモールの1日の売上の世界記録を更新しました。 日 本企業もこの日は数億円の売上をあげるブランドも登場し、この爆発力の恩恵を受けられることが証明されまし た。